第37回 “シーケンサ その3”

2016年 03月 07日

今年度もあとわずかとなりましたね。
多くが繁忙で手が回らない状態だと思いますが、多忙だからこそ「近道作業」をせず、
安全に作業しましょう。

では、第37回目の今回は「シーケンサその3」についてお話しします。

今回は「シーケンサの勉強」についてお話しします。
「本」や「デジタル教材」などで勉強するのが一般的ですが、
信号機や階段の照明など、「身近にあるもの」をシーケンサ上で表現してみるのも非常に勉強になります。
C言語やVBなど、初めは「身近」なものから勉強していると思いますので、やったことのある人は入り込みやすいと思います。

まず信号機といえば
・車道側が「青」の場合、歩道側は「赤」逆も同様
・車道側の信号は「青→黄→赤」歩道側は「青→点滅→赤」
・両方とも「赤」になる時間がある
という条件です。
最後の部分が非常に重要で、「車道側の信号赤になった瞬間に歩道側の信号が青」とならないので、「信号の切り替わり」だけでは組むことが出来ないことがわかりますね。
「タイマー」と「インターロック」をうまく使って表現できます。

次に階段の照明でいうと
・1階の照明または2階照明のスイッチを切り換えた時に照明を「ON」
・照明が「ON」の時、どちらかのスイッチを切り換えたときに照明を「OFF」
という条件です。
「3路スイッチ」が分かればすぐに作れると思います。
余裕があれば、「4路スイッチ」以上に挑戦してみましょう。

シーケンサでありがちなことは、「膨大な数のリレーを使える」事から、ステップ数を多くなりがちですが、「同じ動きでプログラムを簡素化し分かり易くする」事を目標にしましょう。

私がシーケンサを触り始めたのは社会人になってからですが、「現場の機械」のソフトを触りながら勉強しておりました。これからも勉強を続けて行き、ソフトの「質」を高めていこうと思います。
来週は信号機のソフト例を挙げますので、比較してみてください。
次回は「シーケンサその4」についてお話しします。


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