第2回目 “板金としての扉”

2015年 05月 18日

皆さんGWいかがお過ごしでしたか?
私はずっと家で趣味に没頭しておりました。


さて、第2回目の今回は“板金としての扉”についてお話しします。


まず、扉の“板厚”ですが、これは本体の厚さと揃える事が多いです。
開閉方法はメンテナンス性を考えて“片扉”と“両扉”に分かれますが、
700未満であれば片扉、それ以上になると両扉が多くなります。


扉を開けて裏側をみると、写真の様な感じにパッキンが貼られています。
これには“本体と扉を保護する役割”と“簡易防塵・簡易防水の役割”の2つがあり、
もし仮にパッキンがなければ
・扉の開閉のたびに扉や本体が傷付き、騒音の原因となる
・扉を閉めても若干の隙間が出来るので、盤内に塵や水滴が入る可能性がある
で、室内用の制御盤であっても必ず貼られています。


緑の線を止めている物は、“扉面のアース”です。
扉には取り付けられた機器からは微弱ではありますが、電気が漏れています。
それによる感電を防ぐため、このアース線で電気を地中に逃しています。


塗料の色は“JIS規格”にそったものが使われます。
“マンセル値”という番号があり、それが違うと「ぱっと見た感じ同じなのに、全く別の色」になります。
色鉛筆の「青」と「紺」みたいな感じですね。


私が見てきた中では、“5Y7/1(薄いベージュ)”“2.5Y9/1(白っぽいクリーム)”や“”10G8/4”“7.5G2.5”のような緑系の色が多かったです。

また、ユーザーによってはJIS規格にはない“自社独自の色”での塗装を希望されることもあります。
そういう時は塗装業者と相談しながら、市販の塗料を使って“調色”する必要があります。


以上で第2回目の記事は終わりです。
次回は“扉の機器配置”についてお話ししたいと思います。


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