第12回 “機器用ブレーカー”

2015年 07月 27日

長い梅雨が終わったと思っていたら、次は台風の季節となってしまいました… 去年はゲリラ豪雨が多かったイメージでしたが、今年はどうなるのでしょうか。


第11回目の今回は“機器用ブレーカー(サーキットプロテクター)”についてお話しします。


まず、機器用ブレーカーとは、前回のブレーカー同様に“過負荷”や“短絡”が起きた場合に遮断し、他の機器を保護する役割を持っています。


普通のブレーカーとの大きな違いは、それでは保護できないような“低容量”の制御回路に対して使用されることで、サイズも小さく、盤の省スペース化にも一役買いますし、写真のように、レール状のものであれば簡単に取り外し出来るので非常に便利です。

主に制御回路の機器を小分けする場合に使用されるのですが、「なぜ、小分けするか?」というと
・盤内の故障原因を特定しやすくするため
・機械を止めた状態で、機器だけを動かしたい(調整のため)場合
などの理由があります。


こちらも、前回のブレーカー同様の注意点を守る必要があり、必ず“漏電遮断器”が必要となります。これがないと漏電しているかどうかがわかりません。前回の“ブレーカー”の項では説明し忘れていましたが、必ず取り付ける必要があります。


以前私が担当した盤内機器の交換作業で、“電気が流れていないと機器の調整が出来ない”というものがあり、「あれはメンテナンスの重要なポイントのひとつだったんだな」と今更ながら改めて思いました。今後紹介する“シーケンサ”もこの機器用ブレーカーを取り付けるべきものの1つです。


次回は“リレー”についてお話しします。


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